2009年 03月 12日
番外編 ロワールの旅 |
サンセールの丘
実は年末にはアルザスに行ったり、このところブルゴーニュ外でのお仕事が続いております・・・
そして今回は、プイィとサンセールまで足をのばしてきました!
力こぶに思わずクスッ
まず訪れたのが、Pouillyといえばこのドメーヌ、Domaine Didier DAGUENEAU
残念ながらディディエさんは去年事故で亡くなられましたが、現在は奥さん、息子さん、娘さんがドメーヌを引っ張っていらっしゃいます。
当日案内してくれたのは、娘さんのシャルロットさん。ディジョン大学のテロワール&テイスティングコースに通われているそう。私も醸造コースに通ったので、思わぬところで話が弾みます。
そして、カーヴでは2007年のワインを試飲しました。
-Blanc de Pouilly
-Pur sang
-Buisson Renard
-Silex
-Sancerre Mont damnée
それぞれの個性はもちろんあるものの、どのワインにもキリットとした酸とミネラル。
瓶詰め直後でまだまとまりのない感じはありますが、とにかく芯を貫く凛とした強さがあります。
キュベによってはかなり酸が強く感じられるものがありましたが、2007年の特徴かもしれません。
”安易に友人に手を貸すことは、友人を失うことだ”(私訳) こんな哲学的な言葉がカーヴの壁のあちこちに
そして最後にJurançonを試飲。甘口ワインですが、ここでもダグノー節(笑)のきれいな酸とミネラルで上品な仕上がりに。
いろいろな大きさの樽が、所狭しと並んでいます。シガールというラグビーボール型の樽はオートクチュール。
すべてのワインが樽発酵です。
醸造の話で興味深かったのは、マロラクティック発酵を醸造上の欠陥ととらえているという話。
がんばってお父さんを超えるワインを作ってください!
by saveurs
| 2009-03-12 03:40
| 旅 ロワール